Microsoftの認定資格とは
Microsoftの認定資格は、Microsoft製品やサービスに詳しいことを証明できる資格です。
最近では、実際のシナリオに基づく特定のスキルを検証できる Microsoft Applied Skills も用意されています。
受験者数や合格者数は公開されていませんが、日本国内での有資格者数は12万人を超え、全世界でも180万人を超えると言われています。
また企業情報に資格取得者数を掲載する企業も多く、重要視されていることが分かります。
資格の種類は幅広く、初心者から上級者まで対応しています。
例えば、「Microsoft Azure」などのクラウドサービスや「Microsoft 365」、「Microsoft Dynamics 365」などの企業向けシステムに関する資格もあります。
Microsoftの認定資格を取得することで、スキルや知識を高めるだけでなく、世界で通用する資格なので、就職やキャリアのチャンスが増える可能性が広がります。
PL-200~PL-900までの表
試験名 | 難易度 | 評価内容 | |
---|---|---|---|
PL-200 | Microsoft Power Platform 業務コンサルタント | ★★ | Microsoft Dataverse の構成や Microsoft Power Apps を使用したアプリの作成、ロジックとプロセスの自動化、環境の管理などの能力 |
PL-300 | Microsoft Certified: Power BI Data Analyst Associate | ★★ | Power BI を使用してデータの準備、モデル化、分析を行う能力 |
PL-400 | Microsoft Power Platform Developer Associate | ★★★ | Power Platform の設計や開発、テスト、セキュリティ、外部システムとの連携について知見があること |
PL-500 | Microsoft Power Automate RPA Developer Associate | ★★ | Power Automate を使用して業務を自動化し、クラウドやパソコン上での作業を効率化するスキルや、外部システムと連携する能力 |
PL-600 | Microsoft Power Platform Solution Architect | ★★★ | Power Platformの機能や技術全般に知見があり、開発、構成、統合、インフラストラクチャ、セキュリティ、ライセンス、可用性、ストレージ、変更管理など、設計の判断を行う能力 |
PL-900 | Microsoft Power Platform Fundamentals | ★ | Power Platform に関する初級レベルのスキル |
Power Platformの資格「PL-900」とは
Power Platformの資格「PL-900」(Microsoft Certified: Microsoft Power Platform Fundamentals(PL-900))は、Microsoftの認定資格の一つで「Power Platform」に関する基本的な知識やスキルを証明する資格です。
この資格の出題範囲は、Power Platformのサービスに含まれる「Power Apps」、「Power Automate」、「Power BI」、「Power Pages」について、各サービスの価値の説明やMicrosoft 365のアプリとどう連携するかを説明する内容が中心になります。
そのため、各サービスの使い方を詳しく知っている必要はなく、各サービスの価値や、サービス同士の連携によってどのようなことが可能になるかを理解していることが重要になります。
資格試験の概要
試験形式 | コンピュータ上で受験するCBT(Computer Based Testing)方式 |
問題数 | 40問前後(予告なく変更になる可能性あり) |
試験時間 | 45分 |
点数 | 1点~1,000点で計算され、700点以上で合格 |
受験料 | 13,750円(税込) ※2024年9月時点 |
出題範囲 | Microsoft Power Platformのビジネス価値の説明(20〜25%) Microsoft Power Platform の基本コンポーネントの特定(10〜15%出題範囲) Power BI の機能を実証する(10〜15%) Power Apps の機能を実証する(20〜25%) Power Automate の機能を実証する(15〜20%) 補完的な Microsoft Power Platform ソリューションについて説明する(15〜20%) |
出題形式 | 選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式 |
資格試験の難易度
PL-900は、Microsoft認定資格試験の中で最も易しいFundamental(初級)レベルに設定されており、ITの専門知識がなくても受験できます。
Power Platformに関する基礎的な知識を持つことで、その価値を説明し、各種サービスを実際に活用できるかどうかが主な評価ポイントとなります。
事前に試験対策をして、しっかり勉強すれば充分に合格可能でしょう。
PL-900試験に関しては、公式の学習リソースが非常に充実しています。例えば、無料オンライントレーニング「Microsoft Virtual Training Days」ではPower Platformの基本を学ぶことができます。
この講座では、専門家による詳細な解説を受けることができ、リアルタイムチャットでの質問も可能です。また、講座の開校時期にもよりますが、講座の参加後90日間は、PL-900の受験料が半額になるという特典がある場合もあります。
そのほか、自習用のコンテンツや無料のプラクティス評価も提供されているため、活用することで合格に大きく近づくでしょう。
まとめ
Power Platformは、ローコードやノーコードで簡単にアプリケーションや自動化ツールを開発できるため、ITスキルが少ない社員でも業務の効率化ができます。
例えばPower Automateを用いて日々のタスクを自動化したり、Power Appsを用いてカスタムアプリを開発できたりするため、ビジネスの変化に素早く対応できます。
また、Power BIを使用してデータの可視化や分析が簡単にでき、迅速な意思決定ができます。
これにより、企業全体の生産性向上とコスト削減が期待できます。
認定資格を取得することで自身の業務効率化はもちろん、会社のDX(デジタル変革)推進にも貢献できるようになります。
また、スキルが増えることでキャリアの幅も広がり、将来にも役立つチャンスが広がります。
認定資格を取得するためには、公式コンテンツに加えて、問題集や書籍、合格体験談を活用するのがおすすめです。
これらを使って試験範囲をしっかり理解し、実践的な問題に慣れておくと安心です。
また、先輩たちの合格体験談を参考にすることで、効率的な勉強法や試験のコツもつかめます。
自分に合った方法で準備を進めれば、資格取得への道がぐっと近づきますよ。